一般語(前編)
しゅうく(秀句)
しゃれ。『やいやい、今のは秀句ではないか』
ひとこし(一腰)
脇差。『これは私の一腰で御座る』
こしのもの(腰の物)
脇差。『その腰の物を起こせ』
ひそう(秘蔵)
秘蔵。『秘蔵の台天目まで微塵にしをった』
このあいだ(此の間)
最近。『此の間の内々の通いの表は何としてくるるぞ』
そう(左右)
連絡。合図。『必ず左右を待つぞよ』
みょうだい(名代)
代理。代わり。『こなたの御名代で御座るぞ』
ちょうもく(鳥目)
銭。昔の貨幣は5円玉のように穴があいていて、鳥の目のようであった。『鳥目の事で御座る』
ざれこと(戯れ事)
冗談。「ざれごと」と濁る時もある。『戯れ事をすな』
ろし(路次)
来る途中で。道すがら。『それと知ったならば、路次でお茶となりと申そうものを』
さあらば(さ有らば)
それならば。『さあらば鈴を召され候らへ』
おやど(御宿)
お宅。『御宿に御座ればよう御座るが』
やどもと(宿元)
自宅。『私も幸い宿元に居合わいて、このような満足な事は御座らぬ』
しょよう(所用)
用事。『某、ちと所用あって山一つあなたへ参らうと存ずる』
たち(太刀)
かたな。『それならば太刀を持て』
えのころ(狗ろ)
子犬。『狗ろをも、買うて下されい』
ぶっきょう(物狂)
アホ。『えーい、物狂や物狂や』
りょうじ(聊爾)
軽率。失礼。『その聊爾をおしゃると言うて、咎むるでは居り無い』
あしい(悪しい)
悪い。『それは汝の聞きようが悪しい』
れんが(連歌)
みんなで句をつなげて歌を詠みあっていくこと。『某、辺りの若い衆と連歌の初心講を取り結うで御座るが』
ささえ(小竹筒)
携帯用の竹製酒筒。狂言では瓢箪や桶など色々の場合がある。『ほ、小竹筒が皆になった』