雁礫(がんつぶて)

分  類:大名狂言 大名物

登場人物:大名(シテ)、男、仲裁人


 あらすじ

 狩りに来た大名が一羽の雁を見つける。射ようとしたところ、突如現れた男に雁を持ち去られてしまう。 大名は自分が睨み殺したのだから自分のものだと言い張るが男は聞かない。 そこへ仲裁人が現れ、大名に今一度雁を射ることができたならば大名のものとしようといい、 先ほどの雁を置いて射させる。矢は見当違いの方向へ飛んでいき、男と仲裁人は雁を持って 立ち去っていく。

 みどころ

 偉そうなんだけどやっぱり偉くない大名と、抜け目のない庶民という対比が 面白く描かれた狂言らしい狂言です。 狂言に出てくる仲裁人はみな心得た人ばかりで、男に 「あの大名が射ることができるわけないだろ」と耳打ちするあたり ちょっと賢いようです。案の定、かすりもしないわけで、 男達も客席もどっと沸きます。
 たまに客席まで矢が飛んでしまう事もあるそうですが、そこはご愛敬という事で。

 この狂言を見る上で、絶対にしっていてもわらないと困るのが、 舞台におかれた黒い物体です。洞烏帽子といって大名がつけているのと 同じ物ですが、この場面に限っては雁と思って下さい。鳥ですよ。 「そんなこと言われたって、、」とおっしゃってもだめです。 あの黒い物体をみんなで鳥じゃ、と思えば鳥の模型を作らなくてもざっと済むのです。 狂言のお約束、ということでよろしくお願いします。

文:佐渡のきつね

 

 公演情報

 


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