分 類:出家座頭狂言 新発意物
登場人物:新発意(シテ)、住持、花見客(立衆)
あらすじ
毎年見事に咲く桜を持った住持は、めんどうなので今年は花見客を庭に
入れないように新発意に言いつけて出かけます。
そこへ毎年のようにやってくる花見客が現れ入れてくれといいますが、
新発意は住持の言いつけを守り、中へ入れません。
しかたなく花見客たちは寺の外で宴会を開きます。
あまりに楽しそうだったので、新発意はつい扉を開いて
客を中へ入れてしまいます。宴会に新発意も加わり
大盛況のうちに花見は終わりますが、
酒に酔った新発意はお土産に桜の枝を一つずつ持たせて客を返します。
住持が戻ってくると新発意は寝ている、桜の枝はさんざんに
折られているので、新発意をしかりつけます。
みどころ
花見は楽しいですね。みなさんも一緒に楽しんでいって下さい。
でも桜の枝を折ってはいけません。眺めるだけにしておきましょう。
どうやって枝を折るのかを見てみると、大きな「ぽき」という音が
しますが、もちろん口で言ってます。実際には折るのではなく、
抜いてるだけなのですが、たまに抜けなくて本当に折ってる場合もあります。
新発意が桜の枝を折って舞うのは「泰山府君(和泉流は花の袖)」といい、
能「泰山府君」の一場面です。天女が見事な桜を見つけ下りてきますが、
月が明るいので枝を折って持ってかえろうとすると姿が見えてしまうので、
どうしようかと迷っている場面です。なかなか気の利いた選曲といえます。
文:佐渡のきつね
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