分 類:集狂言 水破物
登場人物:人買い(シテ)、田舎者、宿屋の亭主
あらすじ
遠江国(静岡県)から都へ上る田舎者が大津松本の市を見物していた所、
人買いに目をつけられてしまう。そうとは知らず、知り合いと思って
ついていくと宿屋に連れ込まれてしまう。男が聞き耳を立てていると、
宿の亭主と人買いのひそひそ話が聞こえ、事情を知ってしまう。
ただ逃げるのは面白くないので、自分の身代金をだましてとっていく。
男が逃げたのがわかり、人買いは刀を持って追いかけて男に切り付けるが、
男はその刀を飲み込もうとする。何と男は磁石の精だったのだ。
刀を見せると飲みたいといい、刀をしまうと力がなくなる。
そこで人買いが刀をしまうと、磁石の精は死んでしまった。
人買いは蘇生の術を施すが、磁石の精は死んではおらず、
やはり普通の人間で、人買いの持っていた刀を持って逃げていく。
みどころ
はっきり言って変な狂言です。いきなり磁石の精などと言い出すのですから、 人買いでなくても混乱します。 人買いと一緒に混乱している人には何がおきたか分からないまま終わってしまいます。 この奇想天外な世界にあなたはついて来られるか!?
文:佐渡のきつね