
分 類:出家座頭狂言 出家物
登場人物:出家(シテ)、宿主
あらすじ
旅の出家が宿を乞うて断られる。出家は思案して笠を預け、こっそり忍び込んでその笠をかぶって座っている。宿主に咎められると、笠に宿を借りたのだと言い訳をする。
宿主が面白がって宿を貸し、酒を勧めると、「飲酒戒」(おんじゅかい:字のとおり、酒は飲まないという戒め)を守っているから飲めないが、“吸う”なら構わないと言って酒盛りになる。出家は宿主に♪「地蔵舞を見まいな」と囃させて、調子よく足拍子を踏んで洒脱な地蔵舞を舞う。

みどころ
「笠に宿を借りている」とか「酒は飲んではならないが、吸うぶんにはかまわない」とか、
洒落っ気のある出家です。狂言に良く出てくる俄か坊主ではなさそうですが、
こういう面白い人なら、檀家もいっぱいできるでしょうね。
でも酒の肴に経を読むのはよくないでしょう。
出家だけに地蔵舞というのもしゃれています。
リズムがあるようなないような舞ですが、
この地蔵舞というものが狂言とは別の芸能としてあり、
これを狂言に取り入れるために地蔵舞という狂言ができたようです。
出家と主人とのやり取りも楽しいですが、この地蔵舞というのもみどころの一つです。
文:佐渡のきつね
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