分 類:和泉流占有曲
登場人物:太郎冠者(シテ)、主
あらすじ
太郎冠者が狸を取るのが上手であるという事を噂に聞いた主人は、そのことを太郎冠者に
尋ねるが、太郎冠者は知らないと言い張る。何とかしっぽを捕まえたい主人は、
狸を買いに行かせ、市場で太郎冠者を待ち受ける。
太郎冠者は市場に狸を売ろうとしている所で主人に会ってあわてふためくが、酒を勧められ
酔いが回り、ついにもっていた狸を見つかってしまう。
みどころ
狸をみつからないようにごまかす太郎冠者と、なんとか泥を吐かせたい主人の
巧みな駆け引きが楽しい曲です。でもやっぱりお酒の魔力に負けてしまいます。
初めは上手く誤魔化しながら舞っていますが、気分も良くなって、
狸を隠していた事をすっかりと忘れ、主人に叱られてしまいます。
身から出た錆という所でしょうが、きっとこの後は、主人のために
狸をとって来させられるんでしょうね。
ところで、この狂言でもっとも観客の目を引くのは、かわいらしい狸の ぬいぐるみではないでしょうか。狂言グッズとして売り出したら売れるかもしれません。
この曲は和泉流にしかない上に、とても面白い作品なので、上演頻度の高い名曲です。
単語帳
【狸を釣る】 狸を取る事を「釣る」という。狐を取る時も「釣る」と言います。文:佐渡のきつね
公演情報