金 津(かなづ)

分  類:出家座頭狂言 仏師物

登場人物:水破(シテ)、金津の男、水破の子、金津の人々(立衆)


 あらすじ

 越前国(福井県)金津の里に住む男が、お地蔵さんを求めて都へやってくる。 ところが仏師がどこにいるかわからないでいると、自分こそ仏師であるといって 水破が近づいてくる。水破は自分の子供を地蔵に仕立てて男に渡す。
 国へ帰った男はあたりの者を呼び出してさっそく地蔵を拝むが、「饅頭が欲しい」 「酒が欲しい」と言うので生き仏と思い皆ありがたがる。

 みどころ

 子供の役はもちろん子供がします。かわいいです。あれが欲しいこれが欲しいというだけで 十分たのしい狂言です。

 それにしても都から越前とは、水破もなんとむごいのでしょう。お腹がすくじゃないですか。 でもそこは狂言の便利な所。何かと言ううちに何百キロも移動してしまいます。 おまけにしゃべったら生き仏と思ってくれるんですから、みんないい人たちばかりです。
 そのため、この狂言の終わり方には三通りあります。
 一つはみんながありがたがって、謡い囃しながら帰るやり方です。二つ目は水破が子供を 迎えに来て、逃げてしまうやり方です。三つ目は末広がりのようにシャギリ留にするやり方です。 一つ目は大蔵流、三つ目は和泉流でよく見られるようです。
 私としては、こういうのんびりした狂言なので、一つ目のように謡い囃しながら帰った方が 見終わった時に気持ちが良いと思います。

文:佐渡のきつね

 公演情報

 


「狂言演目紹介」冒頭ページに戻る

トップページに戻る