
分 類:聟女狂言 夫婦物
登場人物:聟(シテ)、舅、妻(=舅の娘)
あらすじ
日照り続きで田に水がない。隣り合わせの聟と舅の田で、二人の間に水争いが始まり、口論から組み合いとなる。妻(舅の娘)が出て二人の間に入るが、結局夫婦で舅を打ち倒し、連れだって帰って行く。舅は「ヘェ、よいわ。おのれら両人、来年から祭には呼ばぬぞよ」とさびしく留める。

みどころ
水不足というのは恐ろしいものです。特に、水稲栽培を行う場合には
大量の水を必要とします。水の利害関係は根深い対立を残し、
人々の結束は何よりも固くなります。
そんな背景をもったこの狂言ですが、水争いのために親子の仲までも
引き裂かれてしまう悲劇を、逆に喜劇に変えています。さすがは狂言です。
舞台には当然ながら水も流れなければ、田も見えませんが、
そこは皆さんの想像力と、演者の演技によって見えてくるはずです。
もちろん、掛け合う泥も。本当はこの程度の喧嘩ではすまない問題ですが、
そこは虚構の世界ですので、気にしないで下さい。
文:佐渡のきつね
公演情報