鳴子遣子(なるこやるこ)

 

分  類:集狂言 争い物

登場人物:茶屋(シテ)、男甲、男乙


 あらすじ

 むかしむかし、あるところに、鳴子と遣子という二人の女の子がおりました。
鳴子はとても美しく、遣子はとても醜く、二人はいつでも喧嘩をしておりました。

 というのは何の関係もない話で、本当は、友達二人が歩いている途中で鳴子を見つけ、 「あれは鳴子だ」「あれは遣子だ」と言い争い、その判断を茶屋の亭主にしてもらおう という話です。茶屋は西行法師の話を語り、「鳴子も遣子も同じ物」と言って、 勝負の懸け物であった太刀を持って逃げていきます。

 みどころ

 とても地味な狂言ですが、狂言の基本である「争い」と「語り」がうまく 取り入れられています。語りの部分以外はとりたててはないのですが、 男達が互いに茶屋に賄賂を贈るあたりが、客席からは楽しく思えます。 せっかくそこまでして勝とうとしたのに、結局「どちらも同じ」 と言われては、ぐうの音もでません。茶屋が一枚上手だったというのは 芝居としては良くできていると思います。

文:佐渡のきつね

 

 公演情報

 


「狂言演目紹介」冒頭ページに戻る

トップページに戻る