二九一八(にくじゅうはち)


「それ、それそれそれそれ・・・」
2×9=18軒目にいらした女性と、楽しく酒盛。

 

別表記:二九一八と書く時もあれば二九十八と書く時もあるようでよくわかりません。

分  類:聟女狂言 申し妻物

登場人物:男(独身、シテ)、女


 あらすじ

 妻乞いのため、清水の観世音に男が通夜を行い、ご夢想を蒙る。ご夢想の女との歌のやりとりの中で、男が「春日なる里とは聞けど室町の角よりしてはいくつめの家」と謡うと、女は「にく(憎・二九)」と言って立ち去る。
 男は室町へ行き、角から一軒二軒と数えて一八軒目で案内を乞う。被き姿の女が応対し、盃事をした後、いやがるのを無理に、男は女の被きを取る。女が乙(おと)の面をした醜女(しこめ)なので、驚いた男は、寄ってくる女を振り切って逃げる。


狂言では避けられぬ醜女との出会い。
ちなみに、今回は直面(ひためん:素顔)演出。

 

 みどころ

 妻乞いの狂言では、相手の素性は全く分からないままご対面となるのですが、 この曲は違います。まず歌を詠みかけられます。 教養のある証拠です。さらに算数ができます。これまた教養のある証拠です。 さらに謎かけ。すばらしいですね。 その上、高級住宅街の上京に住んでるというのです。 こうなると逆玉です。男の喜びようもうなずけます。
 そこで感動のご対面となるのですけどねえ。 男の落胆といったら推して知るべしです。

文:佐渡のきつね

 

 公演情報

 


「狂言演目紹介」冒頭ページに戻る

トップページに戻る