鬼 瓦(おにがわら)

 

分  類:大名狂言 大名物

登場人物:大名(シテ)、太郎冠者


 あらすじ

 訴訟が終わったので国元へ帰る事になった大名が、日頃信仰していた五条の因幡堂を 国元へ勧進しようと思い、因幡堂へやってくる。お堂の様子を見ていると、屋根の上の 鬼瓦に目が行く。目元口元が国元に残してきた妻に生き写しとあって故郷を懐かしむ。

 みどころ

 小さくまとまったよくできた曲です。鬼瓦を見て自分の妻を思い出すとは、 よっぽど恐い妻と思いきや、懐かしくて泣き出してしまうあたりは らぶらぶな関係なのでしょう。
平安時代の美人の条件は髪が長いとか、歌が詠めるとか、現代とは ずいぶんと違ったらしく、室町時代も現代とは違う価値観であったと 思いますが、こんな狂言があるくらいですから、 鬼のような形相はやはり遠慮されていたのでしょう。 これまた友達の結婚式に上演しようという酔狂な人も いるようですが、新婦の親族にはいくらなんでもたまったものではないでしょう。

みどころらしいみどころはありませんが、のろけ話と思って あたたかく見守ってあげましょう。

文:佐渡のきつね

 

 公演情報

 


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