分 類:出家座頭狂言 仏師物
登場人物:水破甲(シテ)、田舎者、水破乙、水破丙
あらすじ
持仏堂(じぶつどう)を建立した田舎者(でんじゃもの)がそこに安置する六体の地蔵を求めて都に上る。
すっぱが「私こそ仏師だ」と偽って田舎者に近づき、
自分と等身大の六体の地蔵を明日の今ごろに五条の因幡堂で渡そうと約束する。
すっぱは仲間を誘い自ら地蔵になりすます。
しかし自分を合わせても三人しかいない。そこでお堂の表に三体、裏に三体あると田舎者にいう。
田舎者は印相(いんぞう:仏像の印を結んだ形)が気に入らないので仏師を呼ぶ。
すっぱが印相を変えて再び地蔵になりすますが、田舎者はまた気に入らず仏師を呼び、
印相の変更を求める。すっぱが仏師になったり、地蔵になったりと繰り返しているうちに見破られる。
みどころ
「仏師」では水破は一人でしたが、六地蔵では三人に増えます。
それだけ賑やかになりますが、ただのどたばた劇になってしまうこともあります。
調子にのって田舎者が早く歩いていくと、水破の変心が間に合わなくなってしまうことも
良くあります。そんな所で笑いをとるのは大いなる間違いですが、
意図せずによく起きてしまうようです。
計十二体ほどのばかばかしい地蔵が見られる訳ですので、
何も考えずに素直に見ていると楽しい狂言です。
文:佐渡のきつね
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