分 類:出家座頭狂言 出家物
登場人物:出家(シテ)、有徳人、妻
あらすじ
旅僧が一夜の宿を借りた所、その屋の主が信心深い人で、これを機に出家したいと言い出す。 しかたなく髪を剃って呂連坊と名づけるが、妻が相談もなく出家するとは何事かと怒り出し、 旅僧は逃げ出してしまう。
みどころ
旅というものは、人の親切あって初めてできるものです。
この旅僧も一夜の宿を借りる事ができ、ほっとしていたことでしょう。
おまけに亭主が信心深いとあっては、旅僧にとってなによりのことです。
ところが、この亭主が出家したいと言い出してしまってから、
旅僧に災難が降りかかります。夫婦喧嘩にまきこまれてしまうとは
とんだ迷惑です。こういうところからはさっさと逃げるのが一番です。
ところでこの亭主はこのあとどうなってしまうんでしょう。
きっと奥さんにさんざん叱られるんでしょうね。
身から出た錆と言うものです。
そんな話の展開とは離れた所にこの狂言のみどころはあります。 まずは説法。狂言に出てくる出家らしくない、ありがたいお話です。 次に頭を剃る所。どうやって剃っていくのかというのは狂言ならではの 手法で解決されています。お楽しみ下さい。 そして、どういうわけか亭主の名前を決める所に笑わせ所があります。 いろは順に言っていこうといいながら、“い”の次が“は”というのは 不自然です。改善の余地があると思います。
文:佐渡のきつね
公演情報